活動紹介
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【enPiT-everi科目紹介】生体信号の計測と解析の基礎 ~人間の体が発信する信号をセンシングする技術~
「生体信号の計測と解析の基礎」が広島市立大学情報科学部棟にて、2020年1月18日(土)~2月8日(土)、全4日間の日程で行われました。時間帯は毎日13:00~18:00です。
「生体信号の計測と解析の基礎」の講義では、生体信号(皮膚電気活動,筋電図,心電図,脳波)の発生メカニズムから、計測の実際・解析の基礎までを広く学ぶことができます。生体信号を扱ったことがない方でも取り組みやすい内容になっています。
授業の初めにその日計測する生体信号の解説があり、その後、受講者に被験者となって計測を体験してもらい、それから計測した波形をMATLABというソフトウェアを使って解析を行うという流れで授業が行われました。
4日間の授業ではそれぞれ、
・皮膚電気活動(Electro dermal activity: EDA)
・筋電図(Electromyogram: EMG)
・心電図(Electrocardiogram: ECG)
・脳波(Electroencephalogram: EFG)
を計測しました。
写真は1日目の皮膚電気活動を計測しているときの様子です。被験者の受講者には大きく息を吸ったまま息を止めてもらい、リラックス状態と比べて信号の変化を観測しました。皮膚電気活動は緊張やストレスといった精神状態を表しているらしく、息を止めた緊張状態のときに信号が変化することが実験によって確かめられました。
私としては、生体信号を計測するには病院に備え付けてあるような高価で大型の機械が必要なイメージだったので、写真のような手のひらサイズの小型コンピュータで測定できることに驚きました。他の生体信号の計測にもこの装置が使われ、色々なことができるのだなぁと感心しきりでした。こちらの装置は3万5千円程度で購入できるようです。
ウェアラブルデバイスの開発やサービスを検討している方、また生体信号の計測に興味があり、計測を体験してみたい方や測定の実験環境を自分で構築してみたい方はこちらの授業を受けてみてはいかがでしょうか。
(広島市立大学 平見信之)
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