[everiPro科目]機能安全
組込みシステムに求められる安全設計・開発プロセスを学ぶ
機能安全
科目名 | 機能安全 |
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科目名(英名) | Functional Safety |
担当講師(氏名・所属) | 森川 聡久(株式会社ヴィッツ) |
分類 | 講義 |
授業形態 |
VOD 任意の時間にパソコンからインターネット接続にて(自宅や職場などから)受講します。
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時数 | 8コマ |
時間数(コマ数✕1.5) | 12時間 |
授業の概要 |
組込みシステムの不具合による事故増加への安全対策として、機能安全規格適合が各種製品において国際的な必須要件となりつつあります。多くの企業が対応を進めていますが、日本の開発のやり方とのギャップを感じ、上手く適用できていないのが実情です。それに反し、今後IoT化が進みシステムがさらに複雑になるにつれ、機能安全の適用はさらに必要性を増してくるでしょう。 本講義では、機能安全で要求されていることは何かを、従来の開発のやり方と比較しながら、適切な適用方法を解説します。 |
到達目標 | ・従来開発と機能安全開発の違いについて説明できる ・機能安全設計や安全分析のやり方を習得できる ・機能安全に適合した開発・管理プロセスを習得できる |
難易度 | ★★ |
分野別難易度(前提知識) | ソフトウェア:★ ハードウェア:★ マネジメント:★ |
履修上の注意 (準備学習・前提知識) |
・組込みシステム開発の経験があることが望ましい(システム/ハード/ソフト問わない) |
授業計画・内容 | 機能安全の本質の説明から入り、機能安全設計と機能安全プロセスについて解説します。 IoTにおける機能安全対応についても紹介します。 <本コースの内容> 本コースの概要紹介 機能安全の概要 ・機能安全誕生の背景 ・機能安全の概要 ・機能安全実施時の課題 従来開発と機能安全開発の違い ・従来の安全設計 ・従来開発と機能安全開発の違い ・全安全ライフサイクル概説 機能安全設計 ・ハザード分析&リスクアセスメント ・安全目標 ・考慮すべき故障 ・ハードウェアに対する故障診断手法 ・ソフトウェアに対する故障診断手法 ・安全コンセプト文書の作成事例紹介 ・機能安全デザインパターン ・安全分析の実施方法 ・システム安全分析 ・ソフトウェア安全分析 ・回路図安全分析 ・安全分析の事例紹介 ・ハードウェアメトリクス評価 機能安全プロセス ・組織全体の安全マネジメント ・製品開発における安全マネジメント ・安全ケース ・機能安全に必要な文書化とは ・既存資産の流用 ・機能安全プロセス構築における留意点 ・開発プロセスの概要 ・設計工程のポイント ・テスト工程のポイント ・開発プロセスの改善ポイント ・支援プロセスの概要 ・機能安全で要求される検証 ・トレーサビリティ管理とレビュー ・構成管理と変更管理 機能安全認証 IoTにおける機能安全 本コースのまとめ |
事前・事後学習の内容 | 事前学習:講義テキストや下記参考書を予習する 事後学習:試験結果と解説や講義テキストを復習する |
成績評価の方法 | コマ毎に実施する試験問題により成績を評価する |
教科書・参考書等 |
■組込みシステム開発に関する参考書 ■機能安全に関する参考書 ■機能安全に関する参考サイト |
キーワード | 機能安全、安全設計、開発プロセス、IEC61508、ISO26262 |